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喘息の発作が起きた場合の応急処置について

 2016/11/16 健康・病気
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喘息で咳き込む女の子

喘息の発作が起きた場合に、まずやるべきことは「座らせること」と「発作治療薬」を使うことです。

喘息の発作が起きても、大人であれば自分で発作を抑える方法を知っていますが、子供はその方法を知りません。
ですので親が知っておく必要があります。

喘息の発作が起きたらどうする?

喘息発作時の応急処置
喘息の発作が起きても、親自身が喘息持ちで無ければ、一体どう応急処置をして良いかわかりませんよね。

喘息の発作が起きた場合の応急処置を、順序を追って記載します。

座らせる

まずは座らせて下さい、寝かせてはいけません。病気でしんどそうだからといって寝かせてしまうと余計に苦しくなってしまいます。

喘息の発作が起きたとき、子供は布団で寝ていることが多いです。
なぜなら喘息は夜に発症することが多く、また寝転がっている状態ですと気道が狭まるからです。

ですのでまずは、座らせて呼吸を落ち着かせましょう。
その際背中を擦ってあげると落ち着きやすくなります。

発作治療薬を使う(持っている場合)

座らせて呼吸が少し落ち着いたら、発作治療薬を使いましょう。

喘息の治療に使う薬には2タイプあります。一つは気道の炎症を抑える薬、もう一つは気道を広げる薬。
喘息発作時に使う薬は、後者の気道を広げる薬です。

薬名としてはメプチン・サルタノール・ベロテックなどが挙げられます。
これらの薬は錠剤ではなく吸引する形式の薬になります。説明書をよく読んで子供に吸引させましょう。

ちなみに気道の炎症を抑える薬は、発作が出たときに使っても効果はありません。
気道の炎症を抑える薬は、毎日吸引をして「喘息の発作が起きないように予防する薬」です。

気道の炎症を抑える薬の薬名は、アドエア・セロフロ・フルタイドなどが挙げられます。
これらの薬は発作が起きたときに使っても、即効性はありませんので注意して下さい。

白湯又は温かいお茶を飲ませる

次にゆっくりで良いので白湯や温かいお茶など、体があたたまる飲み物を飲ませます。

温かいものを飲むことで、発作で取り乱した体を落ち着かせることができます。
さらに発作の原因である「冷え」を防ぐことができます。

コーヒーや紅茶に含まれるカフェインには、喘息を抑える効果があると言われています。
事実コーヒーは昔、喘息を抑える薬として使われていたことがあるようです。

子供がコーヒーを飲んでも良い年齡であれば、白湯やお茶を飲ませた後は温かいコーヒーを飲ませるのも良いです。

コーヒーのメーカーであるUCCでは、コーヒーを飲む目安の年齡として「11歳以上」と記載しています。
ですのでそれ未満の子供には、コーヒーを与えず白湯やお茶で落ち着かせましょう。

たんを出す

喘息の発作が起きているとき、子供の体には異変が生じています。酸素が通る気道が狭くなっているのです。

気道が狭くなる理由は気道の炎症です。そしてもう一つ理由があり、それがたん(痰)です。
痰が気道にたまることで、ただでさえ狭まっている気道がさらに狭まってしまうのです。

ですのでたんを出すことは発作を抑える有効な手段です。
大人であれば簡単に出せるたんですが、子供の年齡によっては難しいこともあると思います。

親が子供の背中を叩いてあげて、咳をするように伝えましょう。ただし無理をする必要はありません。
一度咳をしてたんが出ないのであれば、また時間が経ってから試みましょう。

水分を多く摂取すれば、たんが水っぽくなり切れやすくなります。
ですのでたんを出すという面でも白湯やお茶は有効です。

鼻呼吸ができるようにする

喘息はアレルギーの一種です。ですので喘息持ちの子供は鼻が詰まっていることが多いのです。

人間は鼻が詰まって鼻呼吸が出来ないと、口で呼吸(口呼吸)をしようとします。
しかし口で呼吸をすると、吸える酸素の量が少なく鼻呼吸に比べて苦しくなります。

また口呼吸は、空気に含まれる異物を排除できないので、アレルゲンやホコリを直接吸い込んでしまいます。
(鼻呼吸は鼻毛や粘膜が異物を除去してくれます)
ですので口呼吸になることで、余計に喘息がひどくなってしまうのです。

発作が出ている子供に鼻呼吸ができるか確認しましょう。
もし鼻が詰まっていて鼻呼吸が出来ない場合、鼻水を出す必要があります。

3歳頃になると自分で鼻を噛むことができると思いますが、それ未満の場合は鼻水吸引器を使いましょう。

鼻孔を拡げる拡張テープがあれば、さらに鼻呼吸がしやすくなるでしょう。
鼻腔拡張テープには子供用もありますので、喘息持ちの子供がいる場合は事前に用意しておくと良いですね。

鼻呼吸ができるようになれば、子供に鼻呼吸をすることを伝えてください。
子供だけでなく大人でも「鼻呼吸より口呼吸のほうが楽」と思い込んでいる人が多いようです。

しかし先程も書いたように、口呼吸は鼻呼吸に比べて吸える酸素の量が少なく、実際には苦しいのです。

日頃から鼻が詰まっている子供は、常に口呼吸になっており口呼吸が癖になっています。
ですので、鼻呼吸をするように意識させる必要があります。

それでも発作がおさまらないときは

夜間救急病院
上記のことを行ってもなお喘息がおさまらないときは、病院に行くことになります。

夜間救急病院に行く

喘息の発作が起きるとき、大半は夜間になります。ですので夜間も診てくれる病院に行く必要があります。

喘息の発作で夜間救急病院に行っても良いのか?と判断に悩む方はいるかもしれませんが、発作がおさまらないのであれば夜間救急病院に行っても問題ありません。

発作がおさまらない・子供がぐったりしている・顔色(唇の色)が悪い、これらの場合は夜間救急病院へ行きましょう。

しかし、今回書いた応急処置を行って発作がおさまったのであれば、夜間救急病院ではなく翌朝に通常の病院へ行くことをオススメします。

メプチンなどの効果発生時間

メプチン・サルタノール・ベロテックなどの薬を使用してから、効果が発生するまでの時間は一体どれくらいなのでしょうか?

答えは「即時」です。5分もすれば効果が現れるようになります。

これは逆に言いますと、メプチンなどの薬を吸引して時間が経過しても、なお発作が収まらないときは、薬が効いていないということになります。

ですのでメプチンなどの薬を使っても発作がおさまらないときは、家でできることはありませんので病院に行きましょう。

喘息の発作が起きたときにやってはいけないこと

喘息の発作時にやってはいけないこと
喘息の発作が起きたときにやってはいけないことがあります。自分が喘息持ちでないと気が付かないことが多いので、注意をしましょう。

布団の上やホコリのある場所で看病する

喘息はアレルギーの一種です。ですので原因となるアレルゲンが必ずあります。

喘息のアレルゲンとして非常に多いのが、ダニとホコリです。
「ダニとホコリが多い物」って一体なにかわかりますか?

そうです、布団です。
喘息の発作で苦しそうだからといって、子供を布団の上に寝転がらせたり座らせたりすると逆効果です。

また畳やソファーにもダニは多いです。
発作が起きた時は寝室からリビングへ連れていき、椅子に座らせて看病すると良いでしょう。

アレルゲンではありませんが、冷気もまた喘息のきっかけとなります。
喘息持ちの子供は、冷気がきっかけとなって発作が起こることも非常に多いのです。

ですので看病をする時は部屋を暖める必要があります。
また子供には暖かい格好をさせましょう。

無理やり寝かせる

喘息の発作が起きているとき、無理やり子供を寝かせては絶対にいけません。

人間の体は寝転がると気道が狭くなります。気道が狭くなって呼吸が出来ないときに寝転がせると致命的です。

喘息の発作が起きたときは、まず座らせます。
子供は寝るよりも座ったほうが呼吸が楽になる、ということを知らないことが多いです。
ですので親が、座ることを提案しましょう。

喘息の発作が落ち着いたとしても、すぐに寝かせることも止めておいたほうが良いでしょう。
なぜなら発作が落ち着いても、呼吸は完全には落ち着いていないからです。
寝ることで再び息苦しくなる可能性があります。

また寝ても息苦しい状態が続くと、小さな子供は寝ることに恐怖心を抱いてしまいます。

じゃあ一体いつ寝かせれば良いのか?ですが、それは子ども自身が眠そうになったらで良いでしょう。

喘息が苦しい時は眠気など吹っ飛んでしまいます。逆に言うと眠気が来るということは落ち着いてきている証拠です。

薬をガマンさせる

発作治療薬を使わずにガマンさせることは危険です。

発作が出ているのに発作治療薬を使わない人なんているの?と思う方もいるかもしれません。
しかし事実いるのです。ただガマンさせたくなる気持ちはわかります。

メプチンなどの発作治療薬は、使えば使うほど体に耐性ができて、効果が出なくなります。
何度も薬を使っていると、薬を使っても気道が拡張しなくなるのです。

このことを知っている親であれば、薬の使用をガマンさせたくなる気持ちはわかります。
しかし発作が起きたときにガマンさせていては、発作治療薬の意味がありません。

危険なのは、発作が起きていないときにも、「気道が広がると楽だからと」言って発作治療薬を使うことです。
毎日使っていると、効果はどんどん鈍くなってきます。
(逆に、気道の炎症を抑える薬は毎日使う必要があります)

発作治療薬を使うペースが多くて心配という方は、お医者さんに相談してみましょう。

まとめ

いかがでしたか?親自身が喘息持ちでないと意外と知らないことが多かったのではないでしょうか?

何度も言いますが、発作が起きたときにまずやるべきことは「座らせること」と「発作治療薬を使うこと」です。
その後は今回書いた応急処置を一つずつこなして下さい。

当たり前ですが、発作治療薬は持っていないと使えません。
一度でも喘息の発作が起きた時は病院で診てもらい、発作治療薬をもらっておきましょう。

喘息の治療で重要なことは「発作を起こさないこと」です。
発作が起きてから治療するのではなく、発作が起きないように予防することが大事なのです。

アドエアなどの炎症を抑える薬を毎日吸引して、発作が起きない状態を作ることが大事です。


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年子の姉妹を持つ2児パパです。お金のことや法律の記事を書くのが得意です。賢く得が出来る記事を書いていきます。

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