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3歳児神話は嘘、その理由を話します。

 2016/11/08 育児
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3才児神話を嘘と知ってショック

子供は3歳までは保育園に預けず、母親の手で育てるべきだという考えをよく耳にしませんか?

もしかするとこのブログをご覧の方の中にも、「我が子は3歳まではなんとしてでも自分の手元で育てたい!」と思っている方もいるかもしれません。

このように多くの人がこの「3歳児神話」に縛られています。合理的な根拠が無く、さらには否定するデータがあるにも関わらず未だに信用している人がいます。

はっきり言いますが、3歳児神話は嘘です。このページではその理由を書いていきます。

3歳児神話って?

3歳児神話を知らない人
3歳児神話という言葉を聞いたことが無い人もいるのではないでしょうか?

ですので3歳児神話が嘘である理由を記載する前に、まずは3歳児神話とは一体何か?を記載します。

3歳児神話とは、3つの意味があります。

  1. 子供の成長は3歳までが重要であるという考え方
  2. 3歳までは母親が育てるべきと言う考え方
  3. 3歳までは母親が育てないと子供の成長に悪い影響を及ぼすと言う考え方

3歳児神話とは一概に言うものの、上記のような3つの意味があるのです。

一つ目の「子供の成長は3歳までが重要であるという考え方」。これは素直に理解出来ます。おそらくここを否定する人はあまりいないでしょう。

二つ目の「3歳までは母親が育てるべきと言う考え方」は本当とも言えるし嘘とも言えます。

昨今の子育ては、母親だけが行うものではないと言う認識ですので、その面では嘘と言えなくもないです。

もう少し具体的に「なぜ母親が育てるべきか?」と言うとそれが三つ目の理由となります。

3歳児神話で嘘と言えるのは、この三つ目の「3歳までは母親が育てないと子供に悪い影響を及ぼすと言う考え方」です。

3歳児神話が嘘と言える理由

3歳児神話が嘘である理由
それではなぜ3歳児神話「3歳までは母親が育てないと子供に悪い影響を及ぼすと言う考え方」が嘘といえるのでしょうか?

それは3歳児神話に根拠は無いというデータが、たくさん報告されているからです。

アメリカで行われた大規模調査

まずアメリカが実施した、全国縦断調査があります。この調査について日本赤ちゃん学会が非常にわかりやすく解説していますので引用します。

下記の引用は
「発達初期における母親の就労は本当に子供の問題行動の発達を促進してしまうのだろうか?」
と言う問いに対する回答です。

ちょうど2年前の1999年、アメリカのナショナル・ロンディツードゥナルサーベー・オブ・ユース(National Longitudinal Survey of Youth)という非常に大きな国家規模の子どもの縦断的な研究グループから、子どもが乳児期の母親の早期就労復帰は子どもの問題行動の発達に影響するかを検討した論文が発表されて、アメリカのマスコミを中心に大きな話題を呼びました。それを少しご紹介したいと思います。

~中略~

エリザベス・ハーヴェイの論文ですが、ハーヴェイたちの研究でもやはり0、1、2、3歳未満の乳児を持つ母親の就労復帰というところをラインに検討しておりましたので、アメリカにも3歳児神話があるのかもしれないと、この論文を見て思ったのですが、そういう早期の就労復帰は、子どもが12歳にいたるまでの結果ですが、後の子どもの問題行動の発達には何ら関係しないということが検証されています。
3歳児神話を検証するII~育児の現場から~

アメリカが国家プロジェクトとして、非常に多いサンプルを元に抽出したデータですので、信用出来る調査です。

アメリカの統計学者による統計データ

さらにアメリカの統計学・教育学者であるGottfried,A.Eという方も3歳児神話に根拠は無いと言っています。

仮に母親が働いていても、
①働く意義を母親自身が自覚し
②家族の理解と協力がある
③日中の保育環境が優れている
④職場環境が家庭と仕事の両立支援を行っている
3歳児神話

上記の場合であれば、子供の面倒を見ている人が母親でなくとも、健全に成長するとGottfried,A.Eは言っています。

厚生労働省による追跡調査

3歳児神話を否定するデータはアメリカ発のデータが多いようですが、我が日本でも厚生労働省の調査により報告されています。

厚生労働省は認可保育園80箇所、約3,000人の園児とその親を5年間追跡調査しました。その調査結果として発表された白書が下記です(3歳児神話の箇所のみ抜粋)。

三歳児神話(子どもは三歳までは、常時家庭において母親の手で育てないと、子どものその後の成長に悪影響を及ぼす)には、少なくとも合理的な根拠は認められない。
自立した個人の生き方を尊重し、お互いを支え合える家族

このように国は平成10年の時点で、3歳児神話に明確な根拠はないと発表しているのです。しかし以前として、3歳児神話を信じる日本人が多いのは困り物です。

3歳児神話よりもっと大切なこと

3歳児神話に縛られて悩む人
これだけのデータが揃っているのであれば、3歳児神話ははっきり「嘘」と断定できるでしょう。

しかし3歳までの育児が、子供の成長に強く影響することは事実です。

その3歳までの育児で「親」が「ある条件下」にある場合、子供の成長に「悪影響」があることが判明しています。

これは、3歳児神話みたいな嘘ではありません。

子供に近い人の精神状態

そのある条件下とは、「不健康な精神状態」です。

親または子供に近い人の精神状態が不健康である場合、子供の成長に悪影響をおよぼすことが判明しています。

不健康な精神状態とは

  1. ストレスが溜まっている
  2. 常にイライラしている
  3. 精神疾患に罹患している

アイルランドで行われた子供11,000人の調査によると、ストレスがたまっている親の子供は、神経質になりやすいというデータが報告されています。

また親が常にイライラしている家庭の子供は、一般的な家庭の子供に比べて成長が遅く幼くなるとのデータもあります。

精神疾患に羅患している親を持つ子供は、病気を自分のせいにしたり精神的に不安定になったりします。

ですので3歳児神話などを信じて無理な子育てを行ってしまうと、その結果不健康な精神状態になってしまい、子供の成長に悪影響を及ぼすことになります。

さらに不健康な精神状態のまま子育てを続けると、虐待に繋がる可能性は否定出来ません。

親が健康的に生きる

ですので子育てで重要なことは、親が健康的に生きることです。

子育てを自分で出来る環境にある場合は自分で子育てをすれば良いですし、その環境に無ければ保育園に預けてしまって何の問題もありません。

親が家庭以外でも活躍の場がある場合、子供にも向上心の上昇など良い影響があるという報告がされているぐらいです。

ちなみに先程引用した、平成10年に報告された厚生労働省の白書には

子育てについての過剰な期待や責任から、母親を解放していくことが望まれる。そうすることが、結果的には、母親が心にゆとりをもって豊かな愛情で子育てに接することにつながり、よりよい母子関係が築かれることにつながると考えられる。
自立した個人の生き方を尊重し、お互いを支え合える家族

何度も言いますが、平成10年の時点で上記のことを国が報告しているのに、多くの人の耳には届いていないのが現実です。

まとめ

3歳児神話が嘘と言える理由は、3歳児神話を否定するデータがたくさんあるからです。

これだけ3歳児神話を否定するデータが揃っているにも関わらず、未だに3歳までは母親が育てるべきという人がいます。

精神や家計に負担をかけてでも「3歳までは…」と無理をした子育てに意味はありません。むしろ悪影響と言えるでしょう。

3歳児神話の最も厄介なこと。それは3歳児神話を信じている人が、悩んでる親をさらに苦しめることです。そんな人には、勇気を持って「3歳児神話は嘘!」と言い切りましょう。


お母さんが忙しいなら祖父母がに育て任せましょう!その名も孫育てです。

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年子の姉妹を持つ2児パパです。お金のことや法律の記事を書くのが得意です。賢く得が出来る記事を書いていきます。

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